災害に強いLPガス

都市ガスよりも復旧の早いLPガス

1995年1月17日未明に起きた阪神淡路大震災は、過密都市における災害の恐ろしさを改めて見せつけました。都市ガスのライン網が寸断された中、新たなライフラインを確保し都市ガスをバックアップしたのはLPガス石油製品でした。特に、実質約10日間という短期間で復旧を実現させたLPガス業界の迅速な対応は、二次災害・三次災害の防止や仮設住宅などの復旧に大きく貢献し、LPガスが防災都市づくりに不可欠なエネルギーであることを改めて実証しました。
また、2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震では、約1万のLPガス世帯が被災しましたが、事業者による迅速な安全確認や復旧作業によってそのほとんどが当日中に復旧し、1週間後には復旧宣言が出されました。また、輸入基地や充てん所等の供給施設も、点検後翌日早朝に出荷を再開しています。

【新潟県中越沖地震におけるライフライン復旧グラフ】

(出所:(株)石油化学新聞社)

LPガスは、災害に強い分散型エネルギー

 LPガスが「災害に強い」と言われる最大の理由は、「分散型」と呼ばれる供給形態にあります。1戸ごと個別に供給しているため、配管など供給設備の点検も短時間で済み、異常があればその場で修理することができるので、迅速な復旧が可能なのです。

復旧が速いLPガス
  • 配管が短いため、異常があれば即修理可能
  • 1戸単位で安全を確認し復帰可能なため、復旧までの時間が短い
復旧に時間のかかる
都市ガス
  • 数百個、数千個単位で埋設配管等の安全確認が必要なため、
    復旧に時間を要する

緊急避難施設で活躍するLPガス

地震災害等により家屋が倒壊した場合、被災者は避難所や仮設住宅での生活を強いられることになります。そんな時でもLPガスは、給湯、煮炊きに加え、暖房、発電など行うためのエネルギー源として、当該施設に迅速に設置し、被災者の生活を支援することができます。これも「分散型」の特性を活かした大きな強みの一つです。

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